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11月の本

     今月読んだ中で、良かった本。

      ティンブクトゥ
         「ティンブクトゥ」
        ポール・オースター /柴田 元幸 訳

  

犬の目を通して語られる人と犬の物語というと、
愛らしいもの、ユーモラスなもの、あるいは感動的なものなどを想像しがちですが、
この作品は、その予想をあっさりと裏切ります。

物語の主役は、お金も家もない詩人くずれの男と、相棒のみすぼらしい老犬で、
物語の中心である彼らの放浪の日々や、
日々に織り交ざる記憶や幻想や夢は、ひどく混沌としている。
(はじめのうちは、その混沌ぶりに辟易してしまったほど。)
けれど、めげずに読み進めてゆくうち、
混沌の中だからこそひと際光って見えるものに、心を奪われます。
( 例えば、男が透明トースターの話をきっかけに理想の生き方を語るくだり。
  うわごとのようでいて、その実 とても素敵だった。 )


男が、どんなに欠けた部分だらけの駄目な主人であっても、
残された犬は、男の言葉だけを唯一確かな寄る辺として生き抜く。
ちょうど荒れ狂う海で、船乗りが北極星を仰ぐように。

最後には、亡き愛犬を想ってしみじみしました。   
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Author:indigo
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