4月の映画

  今月観た中で、良かった映画。

    扉をたたく人 [DVD]
       「扉をたたく人」

日常の中に喜びを見出せず、色のない毎日を過ごす大学教授のウォルター。
彼の内面や毎日が、ジャンベを演奏する移民青年タレクとの出会いを機に
少しずつ変化していくさまを、繊細に描いた秀作。
9.11以降のアメリカにおける移民政策に疑問を投げかけながら、
人と人との、互いの一生に刻まれるような出会いと別れを、丁寧に綴った作品です。

出会いとは、なんと不思議なものだろう。
待ち受けていたからといって必ず訪れるものでなく、ある日突然に扉をたたく。
扉を開けると 訪問者は贈り物を抱えていて、
その贈り物はと言えば、人生を変える可能性さえ秘めている‥。

ウォルターとタレクの出会いもさることながら、
私には、ウォルターとタレクの母親との出会いが、鮮やかに映りました。
多くの言葉を必要としなくても、共鳴するふたつの心。
こうした出会いに恵まれた人、その人生は、どんなに豊かなものになるだろう?
夢想家の言なのかもしれませんが、
たとえふたりが巡り会い、寄り添えたのがひと時だとしても、そのひと時は永遠に似ていると思うのです。

2月の映画

今月観た中で、良かった映画。

   おとうと <通常版> [DVD]
       「おとうと」

袖すり合うも他生の縁なのだとしたら、
家族の縁とはどれほど深いものなんだろう。
この映画を観ながら、そんなことを考えていました。

愛情深く 出来の良い姉と、幼い頃から不出来で"ごんたくれ"の弟。
そんな二人を主軸に映画は進みます。
世間一般に言えば厄介者そのものの弟を、姉はどうしても突き放せない。
最後には「仕方ないわね‥」と許してしまう。いつでも。

鍋焼きうどんを一緒に食べるシーンがとても良いです。
多くの言葉が交わされているわけではないのに、
姉弟が共有する時間や記憶、そのかけがえのない重みがうわっと胸に押し寄せてくるようでした。

1月の映画

 今月観た中で、良かった映画。


    トイレット [DVD]    Ted [DVD] [Import]
         「toilet」                 「Ted」

「トイレット」、なかなか面白かったです。
先日、BSの山田洋次監督が選んだ日本の名作100本 喜劇編 で放映されていました。

日本人の母を亡くしたカナダ人の三兄妹と、猫の“センセー”。
そして、母が死の直前に日本から呼び寄せた“ばーちゃん”。
そんな4人と1匹の不思議な生活を描く、荻上直子監督による作品です。

作品を包む静けさの中で、3人の孫たちが口にする「バアチャン」。
その響きが可笑しくて、じんわり温くて、何だかくせになります。
この家族に起こる出来事はドラマチックで、
描き方によっては感動巨編にでもなりそうなのだけれど、
それをあっさりと描くところに、一貫した荻上監督らしさを感じます。

映画を彩るピアノ曲もすてきなものばかりで、耳に心地よかったです。

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今月は劇場で「Ted」も観て来ました。

さすがはR-15指定。
“ちょっとシニカルなくまちゃん”や、ファンタジーな世界を期待して選んだ私は甘かった‥(笑)
とは言えTedの表情や仕草はやはり可愛くて、楽しめました。
映画の随所に見え隠れするのは、ぬいぐるみ愛。
こういう映画を全力でつくってしまう大人たちがいることに勇気をもらいます。

余談ですが上映中、Tedのしょんぼりした姿に胸がいっぱいになってしまいました。
力なくうなだれるTedが愛おしいやら、切ないやら… !!
昔から私はどうも「しょんぼり」に弱いようです**

12月の映画

  今月観た中で、良かった映画。

    トナカイのブリザード [DVD]
     「トナカイのブリザード」

 心温まるクリスマスのおとぎ話。

 お転婆なトナカイと 女の子との不思議な友情。
 その純真な絆に、素直に感動しました。
 大切な相手を無条件に信じ、手放しで愛する。
 大人になると少し難しいことが、子どもには自然にできてしまう。 
 
 映画の衣装も新鮮です。 
 サンタの国の住人の洋服は個性的で楽しいし、
 フィギュアスケートをする女の子達のレトロな洋服も、とってもキュートでした。

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 映画ではないものの、
 中旬にNHK Eテレで放送されていた「皺」というスペインのアニメーション作品も良作でした。
 (日本賞という賞を受賞した作品だとか。)
 高齢者施設を舞台に、“老い”という普遍的なテーマを描いた作品です。

 誰もが避けて通れない胸の痛む問題に、
 映画でも ドキュメンタリー番組でも 活字でもなく、アニメーションを通して向き合う。
 それはとても新しい感覚でした。 

11月の映画

  今月観た中で、良かった映画。

   フローズン・リバー [DVD]   きつねと猟犬 [DVD]
     「フローズン・リバー」         「きつねと猟犬」


  「フローズン・リバー」、派手ではありませんが、良い映画でした。

  舞台はアメリカとカナダの国境付近の町。
  社会や現実に追い詰められ、底辺のような生活を送る二人の女性が、
  家族を守るため、密入国者の手引きに手を染めていく様を描きます。
     
  途中 救いのない結末が頭をよぎり、観るのが怖くなってしまったのですが、
  良い意味でその予想は裏切られました。
  ハッピーエンドであるはずもないけれど、決してバッドエンドではない。 
  二人の女性の芯をなす「母親」としての強さや慈愛が、観る者にささやかな希望を残します。
  その希望は本当にささやかだけれど、雲間から差すひとすじの光のように美しく、尊い。

プロフィール

indigo

Author:indigo
かすかな光(glimmer)でも、
誰かの心にぽっと
灯をともすような作品を。
そんな風に願いながら、
羊毛人形をつくっています。

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